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ダニエル・バレンボイム ピアノリサイタル@フェスティバルホール

2021.06.07


ずっと楽しみにしていた、ダニエル・バレンボイムのリサイタルに行ってきました!


「ベートーヴェン ピアノ・ソナタの系譜」と題された演奏会だったので、

プログラムはもちろんオールベートーヴェンソナタ。


公演によってプログラムがA〜Cに分かれていました↓



プログラムA(東京第1夜)

第1番〜第4番



プログラムB(東京第2夜、東京追加公演、大阪)

第30番〜第32番



プログラムC(愛知)

第9番〜第12番




大阪公演はプログラムBの後期3大ソナタ🎹


4日前の東京公演で、プログラムAが演奏されるはずがBが始まった…という

ハプニングがあったらしくSNSが騒然としていたので(笑)、

大阪公演は何弾いてくれるんだろう…?というちょっとしたワクワクがありましたが、

予定通りのプログラムBでした☺︎




バレンボイムが舞台に出て来られた瞬間、割れんばかりの拍手がホールに溢れ、

その中から流れ出るように始まった30番の美しさといったらもう……


幻想的で、とても暖かな演奏でした。



そして続く31番、冒頭の主題が大好きすぎる…😭✨


作品の美しさと、音色の神々しさが相俟って、

ただただ深淵な音の世界に浸り込むことしかできませんでした。



そしてそして最後の32番。


30番、31番も本当に素晴らしい大作ですが、やはり32番は別格です。

音楽が人の心と共に息をしていて、曲自体が意思を持つ生命体のように感じられる瞬間が

たくさんあります。


最後のCdurは神域の美しさ…会場にいた全ての人が幸福を感じ、

満ち足りた気持ちになったに違いありません…



アンコールは無く、幸せに満たされたCdurの余韻に浸りつつ帰宅。最高でした😌




演奏を聴いている間はあっという間に時間が経ちましたが、今思い返してみると

ベートーヴェンの大作を通して何か長い旅をしたような、

誰かの人生の旅を傍観したような、そんな印象が残っています。



それにしても、あの柔らかくてどこまでも深く、それでいて輝く珠のような弱音…

いったいどうなってるのかしら……


すごい、というより、もはや不思議🙃



コロナ禍で大変な中、さらに日本では緊急事態宣言が発令されていた中でしたが、

中止せずに開催して下さって本当に

嬉しかったです。


巨匠の演奏を聴くことができて

とっても幸せでした。


余談ですが、

全曲演奏後に客席から思わず飛んだ

「ブラボー!」の声に、「しーっ!!」と

ジェスチャーで返事をした巨匠がとっても

チャーミングでした🤫

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